犬と猫が真の健康を維持するのをサポートします。
健康とウェルビーイング

愛犬の栄養ニーズは年齢とともにどう変化するのでしょうか

Ageing Irish Setter lying down indoors.
成長・加齢に伴い愛犬の栄養ニーズは変化するため、それに合わせて食事も適宜変更する必要があります。栄養ニーズの変化について、本記事で詳しくご紹介します。

成長期の子犬、成熟した成犬、そして中高齢期の犬は、それぞれ異なる栄養ニーズを持っています。そのため、愛犬を可能な限り最良の健康状態に保つには、発達段階ごとに食事を調整しなければなりません。

高齢の犬の栄養

高齢の犬の栄養ニーズは、子犬のものとは大きな違いがあるほか、成犬の栄養ニーズとも異なります。生涯を通じて愛犬を健康に保つには、十分なケアを行うことが不可欠です。定期的な運動により、筋肉量を維持し体重をコントロールできます。また、歯と被毛の状態もチェックする必要があります。

エネルギー必要量に関しては、摂取量はあなたの愛犬の活動量に合わせて調整する必要があり、活動量は愛犬の年齢や健康上の問題により左右されます。関節炎を患っている場合、動き回る量が少なくなるため消費エネルギーが低下し、それにより不健康な体重増加につながるリスクが高まります。低エネルギーの食事が不可欠なのは、愛犬が太り気味の場合のみです。運動に対する欲求の低下が加齢によるものだと安易に決めつけないことが非常に重要であり、診察を受けて、病気を患っていないことを必ず確認してください。

定期的な体重測定と健康診断は、加齢による問題の早期発見を行う上で最良の方法です。

高齢の犬の栄養

高齢化に伴い消化能力や特定の栄養ニーズにも変化が現れるため、高齢の犬の食事には次のような配慮がなされている必要があります。

高めのビタミンC・ビタミンE含有量

これらの栄養素には抗酸化作用があるため、高齢化に関連した酸化ストレスの悪影響から体を守ります。

高品質のタンパク質

高齢の犬は消化機能が低下しているため、食事から摂るタンパク質を若い犬のように効率的に消化・吸収することができません。そのため、タンパク質の品質向上が非常に重要になります。国によっては、腎不全の原因はタンパク質であるという誤解が蔓延している場合もありますが、実際はそうではありません。腎不全は高齢の犬によく見られる不可逆的な慢性疾患です。この病気の進行を遅らせるには、食事中のリン含有量を減らすことをおすすめします。しかし、食事を変更する前に、まずは獣医師に相談して病気の診断をしてもらうことが重要です。

高めの微量元素(鉄、銅、亜鉛およびマンガン)含有量

これらの栄養素は、皮膚と被毛を良好な状態に保つのに役立ちます。ミネラル塩よりもはるかに吸収されやすい有機塩の形で食事に含まれていると、消化器系の機能が低下している犬の代謝に利用されやすくなります。

多めの多価不飽和脂肪酸

大豆油、あるいはそれよりもさらに良いルリチシャ油、または魚油は、被毛の品質を保つのに利用されます。通常、犬はこれらの脂肪酸を合成できますが、老化によってこの生理学的なプロセスが影響を受ける可能性があります。

若干高めの繊維含有量で「整腸」

高い繊維含有量は便秘のリスクを抑えるのに役立ちます。便秘は、高齢の犬の身体活動の衰えに付随して生じる場合があります。

高齢になるにつれて、犬は歯の問題を抱えることが増えます。愛犬が十分な量を確実に食べ続けられるよう、キブル(粒)の形や大きさ、硬さを考慮に入れる必要があります。

Adult dog lying down indoors on a blanket eating from a black and white bowl.

高齢期の犬用フード

想定寿命の4分の3に達した犬は、高齢期の犬と見なされます。犬は特定の年齢に達すると、老化の兆候がますます明らかになり始めます。小型犬の場合は12歳、中型犬の場合は10歳、大型犬の場合は8歳あたりで中高齢期から高齢期に移り、老化の兆候はより顕著になってきます。

犬がこのライフ ステージに入った時には、老化に対応するため与えるフードについて検討する必要があります。これは、犬ができるだけ長く健康を維持するのに役立ちます。以下の要素が特に重要です。

免疫力を高め、感染に対する抵抗力を高める

ベータカロチン、ビタミンEとC、そして亜鉛のようなミネラルなど複数の栄養素が高齢期の犬で弱まってくる免疫システムの健康維持に役立つことが確認されています。

皮膚や毛の美しさを向上させる

皮膚と被毛の健康と美しさは、特定の栄養素の適切かつ定期的な摂取量に左右されます。ルリチシャオイルは被毛のツヤと皮膚の弾力を維持します。亜鉛は、老化で被毛の状態が低下した犬に適しています。

関節炎の緩和

グルコサミンとコンドロイチン硫酸およびEPA/DHAは、年老いてきた犬の運動能力を維持するのに役立つ栄養素です。骨関節炎の犬では、実際にこれらの栄養素を含む食事を摂った時に運動性の改善が示されました。現在、ウコン抽出物、ポリフェノ―ル、および加水分解コラーゲンを含む新しいフードがいくつか開発されており、高齢期の犬の運動性およびQOL(生活の質)維持に、効果的であることが証明されています。

しかしながら、高齢期の犬がすべて同じというわけではありません。健康的に加齢している犬は、健康上の問題を抱えている高齢期の犬と同じ食事を摂るべきではありません。

定期的な健康診断や検診を行うことで、あらゆる健康上の問題を早い段階で確実に発見できるようになります。多くの場合において、適切なフードを与えることで高齢期の犬における慢性疾患の臨床症状の発現を、予防あるいは少なくとも制限することができます。かかりつけの動物病院に、最も適切な食事について相談してください。

  • 老化

このページをお気に入り&シェアする

関連記事
Ageing Golden Retriever lying down in a garden.

犬の老化の兆候

Ageing dog standing outdoors with a woman.

愛犬の終末期ケア

Ageing German Shepherd standing outdoors in a field.

高齢犬の世話はどのようにすればいいですか?

Cookie Settings