子犬のご飯の量・回数、健康を支える食事の与え方とは

生まれたての子犬は見ることも、聞くことも、匂いを嗅ぐこともできません。身体的にも栄養的にもすべて母犬に依存しています。子犬はほとんどの時間を眠って過ごし、母親のぬくもりと触覚だけを頼りに栄養、暖かさ、保護を求めて母親のもとへ這って行きます。

生後2週目～4週目にかけて、生まれたばかりの無防備な状態から、活発に、ぎこちなく動くようになります。感覚が発達するとともに、目が開き、周囲が見えるようになります。 生後8週目まではよく見えず、すべてがぼやけています。また、外耳道も開き、耳が聞こえるようになります。 子犬はこの新しい感覚を使って、母犬や兄弟たちと交流します。

生後4週間になると、子犬はぎこちなく歩けるようになります。吠え始め、尻尾を振り、トイレも自力で済ませるようになります。 この時期に、乳歯が生え始めます。子犬の歯は非常に鋭く、母犬が不快に感じたら、徐々に離乳のプロセスを始めるでしょう。

子犬が固形食に移行すると、母乳の量は減少して子犬は乳糖耐性を失い、「免疫の谷間」に入ります。これは、免疫システムが子犬を病気から守れるほど成熟していないにもかかわらず、母乳から得た免疫力が低下するということです。ワクチン接種は、子犬に必要な防御の一部を提供します。

この期間に子犬は離乳を完了し、自立して食事ができるようになります。 兄弟や母犬との交流が増え、噛んで相手を傷つけることと噛んで遊ぶことの違いなど、適切な行動について学び始めます。

この時期の子犬は、何事にも怖気付くことなく、ほぼ怖い物知らずです。この時期には、正の強化（いい行動を褒めること）をたくさん行い、さまざまな環境、光景、音、人々を徐々に紹介しましょう。 社会化は子犬の発達に不可欠です。しかし、子犬を他の動物と触れ合わせる場合は、その動物が健康であり、予防接種を完了していることを確認しましょう。

子犬は生後8週間後には、母犬から離れて新しい家族のもとに行けるほど成長します。

この期間中、成長を続ける子犬を支えるために、骨格が発達します。十分な量のカルシウムとリンを含む子犬用のフードは、骨格の成長をサポートします。大型犬は筋肉が多く、骨が重く、成長期間が長いため、小型犬とは栄養ニーズが異なります。

子犬はまるでスポンジのように学習能力が高く、新しい経験に対して積極的になります。 正の強化（良い行動を褒める）として、たくさん褒めて、トリーツ（ご褒美）をあげることは、子犬の自信と安心感の向上につながります。新しい体験をさせる場合は、事前に子犬に観察させると恐怖を感じにくくなります。

生後約10～12週になると、子犬は恐怖や警戒心を抱く発達段階に入ることがあります。 長くは続きませんが、子犬が恐怖や不安を感じていないかを観察し、安心させてあげることが重要です。

子犬は新たな家族と強い絆を築きつつあり、この関係は生涯にわたって続きます。 この時期は、子犬の社会化と基本的なしつけを始めるのにぴったりです。

子犬の骨格はまだ成長段階にあるため、適切な量のカルシウムとリンを摂取することが必要です。カルシウムが多すぎると、骨格が変形する可能性があります。子犬用に特別に調整された総合栄養食には、子犬が必要とする適切な量が含まれています。

子犬は、まだ多くのことを学ぶ必要があり、自分で周囲を探検するほど好奇心が強くなります。子犬は、家族内および、他のペットとの関係における役割や序列を学びます。さらに、性格的な特徴がはっきりと見えてきます。

この時期になると子犬は吠えるスキルを磨くようになり、激しいうなり声を出したり、運が良ければ遠吠えをすることもあります。もちろん、この行動は犬種によって異なります。

乳歯が抜け始め、永久歯に置き換わります。さまざまな質感のおもちゃや噛むことができるものは、歯が生えるまでの不快感を和らげ、あなたの身の回りのものを子犬から守るのに役立ちます。

この時期は、社会化が非常に重要です。 ワクチンを接種したあとに子犬を近所の散歩に連れて行くと、社会化に役立ちます。あなたの監督のもとでワクチン接種を受けた他の犬と交流させたり、さまざまな体験、景色、音に慣れさせたりすることで、自信のある成犬を育てるのに役立ちます。

この時期の子犬は自分の限界を試し、他のペットや家族の中で自己主張しようとします。退屈しやすいので、精神的な刺激と身体的な運動が必要です。遊びを通じたトレーニングは、基本的なコマンドやスキルを教える効果的な方法です。
子犬はこの段階で性的成熟に達します。子犬は避妊手術や去勢手術を受けると、栄養ニーズが変化します。避妊手術や去勢手術を受けた子犬は、適正な体重を維持するために必要なエネルギー量（カロリー）が低くなります。子犬の体重が増えすぎていることに気づいた場合は、獣医師に相談してください。

生後7ヵ月では、子犬の筋肉量はまだ発達中のため、発達をサポートするために
高品質で消化しやすいタンパク質が必要です。

生後10ヵ月の超小型犬や小型犬は、成犬に近い大きさになっています。大型犬や超大型犬は、15〜24ヵ月の間に成犬の大きさになります。これらの犬種は骨と筋肉量が大きいため、骨格にかかる負担が大きくなります。 筋肉量が増える時期に関節をサポートするためには、栄養を調整した子犬用フードを与え続ける必要があります。

成犬になったら、体重を維持し、その年齢に必要な栄養ニーズを満たすことができる成犬用のフードを与えましょう。

起床

短い散歩/運動

1日の最初の食事。散歩と食事の間に時間をあけるよう注意してください。すぐに食事すると、レトリーバーやジャーマンシェパードなどの大型犬は胃拡張胃捻転症候群を引き起こす場合があります。犬の腹部が突然腫れ、生命を脅かす病気です。 腹部が著しく膨張して固くなり、触ると痛みを伴い、嘔吐、よだれ、落ち着きがなくなるなどの症状が起こります。

2食目

午後の散歩/運動

3食目

散歩/運動

1日の最後の食事