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成猫はいつから?子猫の期間はいつまで?

生まれてから数か月の間に、子猫は急速に成長し劇的な変化を遂げます。しかし成猫になったかどうかはどのように判断し、また、成長をサポートするにはどうすればよいのでしょうか?
Adult cat sitting outdoors in long grass.

猫のライフステージ

猫のライフステージは、誕生から15歳以上までの間で6段階に分けられます。「キトン(子猫)」とは、6か月未満の猫のことを言います。生後6か月~2歳は「ジュニア(若年期)」に分類され、3〜6歳は「プライム(壮年期)」に分類されます。

子猫は生後数か月の間にみるみる成長して、母猫やきょうだいとの触れ合いを通じて社会性を学びます。この時期には体重もどんどん増加し、生後4~5か月になると1週間に100gのペースで体重が増えます。また、睡眠時間が減って遊ぶ時間が長くなります。


子猫が成猫になるまでのステップ

誕生して数日のうちから、あなたの子猫は速いペースで成長していきます。しかし子猫から成猫へと変わるのはいつ頃で、その段階にいたるまでにどのようなステップを踏むのでしょう?

生後一週間

生後1週間で子猫の目が開きます。このころの子猫はまだ母乳を飲んでいます。また、1日に10g~30g体重が増えるため、健康状態を確認するためにも毎日の体重測定は欠かせません。生後2週間になると乳歯が生え始め、自力で立ち上がるようになります。

生後1~2か月

生後1か月を過ぎると、活発に遊ぶようになります。この遊びが社会化につながるため、成猫になるうえで非常に重要です。この時期になると、離乳を開始して適切な栄養バランスの固形食に移行することができます。生後2か月を過ぎたら離乳を完了し、母乳から栄養をもらうのをやめる必要があります。(子猫の離乳期についてはこちら

Kitten Siberian lying down indoors on a white blanket.

生後3~6か月ー成猫へと近づく

生後3~6か月の子猫はすくすく成長して、強靭な筋肉や、骨格、社会スキルを発達させます。成猫のエネルギー需要の3倍のエネルギーを必要とする子猫には、エネルギー密度の高いフードを与える必要があります。さらに、この時期にはまだ乳歯から永久歯に生え変わっていないため、キブル(粒)をお湯やミルクでふやかすなど、食べやすいフードを工夫するのも良いでしょう。この時期の子猫は、成猫と同様、1日に13~16時間眠ります。品種によっては、早ければ生後4か月から繁殖能力を持ち発情徴候を示す場合があるため、そのことを留意しつつ今後の選択肢について獣医師に相談しましょう。

生後6か月ー成猫になる前の最終段階

生後6か月になると、あなたの愛猫は子猫を卒業して猫の仲間入りをします。「ジュニア(若年期)」の段階の猫は遊び好きで完全に社会性を身につけていますが、フードの給与パターンを明確にすることを通じて、正しい行動を維持できるようにすることが重要です。3歳以降は「プライム(壮年期)」に分類されます。この段階はしばしば生涯で最も健康的な時期であり、被毛は艶やかで、筋肉と骨格は逞しく、俊敏な反射神経を持っています。

子猫から成猫へと成長する過程を理解することは、食事や、行動、家庭内での生活において、愛猫が必要とする適切なサポートを与えることができるということを意味しています。あなたの愛猫の成長に何らかの懸念がある場合には、獣医師に相談してください。


子猫用フードから成猫用への切り替えは必要?

体を成長させるための栄養バランスが必要だった子猫の時期が終わります。成猫になると、子猫よりも体重あたりに必要なエネルギーが少なくなるため、成猫に合わせてエネルギー量を減らす必要があります。また、猫種、生活環境、体質などによる特徴が顕著になるため、必要な栄養バランスが変わります。

  • 子猫(急速な成長):高いエネルギー量、免疫力のサポート、消化吸収力のサポート
  • 成猫(成長が終了):高いエネルギー量だと太る、猫種や体のサイズの個体差が大きくなる

成猫用フードへの切り替えはゆっくり行いましょう

急にフードを変更するとおなかを下したり、吐いたりすることがあります。1週間ほどかけながら、子猫用フードに成猫用フードを少し混ぜ、徐々に混ぜる量を増やしていくとスムーズに切り替えられます。

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