
ミニチュア シュナウザーの特徴・性格・飼い方・フードの選び方
<目次>
- ミニチュア シュナウザーの基礎知識
- ミニチュア シュナウザーの特徴
- ミニチュア シュナウザーの性格
- 体のサイズ
- ミニチュア シュナウザーの歴史・起源
- 毛色の種類
- 品種固有の情報
- ミニチュア シュナウザーの飼い方、育て方
- ミニチュア シュナウザーの年齢(ライフステージ)にあった食事の選び方
ミニチュア シュナウザーの基礎知識
シュナウザーの中では最も小型ですが、自信と愛嬌がたっぷりの意欲的な性格も手伝って、世界で最も人気のあるシュナウザーです。
小型犬らしい気質と行動を備えた、生粋のシュナウザーです。
適応性が高いのでどのような家族にも容易になじみ、アパートでの生活に最適です。
出典:国際畜犬連盟(FCI)のデータより要点と特徴を抜粋
ミニチュア シュナウザーの特徴
ミニチュア シュナウザーの性格
知的で忍耐強く、警戒心があるため、ミニチュアシュナウザーは家族にとって素晴らしい犬となります。子どもや家庭内の他の動物にも我慢強く接します。
体のサイズ
オス・メスとも体高は、30cm~35cmくらいです。
ミニチュア シュナウザーの歴史・起源
ミニチュア シュナウザーは20世紀の初めに、ドイツのフランクフルト地方で、アーフェンピンシャーやプードルなどの小型犬との交配によって、農場でネズミを狩るための小型のシュナウザーとして作られました。当時は「ミニチュア ワイヤーヘアー ピンシャー」として知られていました。また、アメリカのケンネルクラブではテリアの一種とされています。
外見はスタンダード シュナウザーそのままに、小型犬の性格を持っていることから、室内でも飼育しやすい犬種として人気になりました。
毛色の種類
シュナウザーの中で、毛色のバリエーションがもっとも多いのがミニチュア シュナウザーです。ブラックの単色、ソルト&ペッパー、ブラック&シルバーなどが認められています。
品種固有の情報
- 国
- ドイツ
- グループ
- FCIグループ2, AKCテリア グループ
- サイズ区分
- 小型
- 平均寿命
- 12–15 歳
決断力のある / 利口 / 自信にあふれた / 警戒心の強い / 落ち着いた性格
ミニチュア シュナウザーの飼い方、育て方
活動的で太りやすいミニチュア シュナウザー。飼い方の注意点は?
ミニチュア シュナウザーは、とてもエネルギッシュで活動的な犬種です。室内でも飼育しやすい犬種ですが、室内に大切に囲っておくような飼い方はおすすめできません。ミニチュア シュナウザーを室内で飼育する場合、ある程度運動できるようなスペースがあること、そして毎日1時間程度お散歩で運動させてあげることが理想的です。運動量が少ないとストレスが溜まってしまうかもしれません。また、ミニチュア シュナウザーは、太りやすいという特徴があるため、体重維持の面から考えても運動は大切です。日常的なお手入れはどうすればいい?
ミニチュア シュナウザーの被毛は、硬めで、厚いアンダーコートがあります。ダブルコートですが、毛が抜けにくいので、日常的な被毛のケアはブラッシングで十分です。2-3ヵ月に1回程度は、プロにグルーミングしてもらうのが理想的です。健康維持のために注意することは?
尿路結石ができやすい犬種です。おしっこが濃くなると、尿路結石ができやすくなりますので、水を飲んでもらうように工夫することが大切です。例えば、運動不足になると飲水量の低下にもつながりますので、この点からも適切な量の運動が大切です。ミニチュア シュナウザーの年齢(ライフステージ)にあった食事の選び方
ミニチュア シュナウザーの犬種としての特徴を考えると、下部尿路の健康維持、美しい毛色の維持、理想的な体重の維持に配慮したフードを選ぶといいでしょう。
- 下部尿路の健康維持
- 美しい毛色の維持
- 理想的な体重の維持
- ミニチュア シュナウザーという犬種にとっての最適なフード
ミニチュア シュナウザーは、下部尿路の健康維持のための特別な配慮が必要な犬種です。
下部尿路疾患でよくある尿結石には、ストルバイトとシュウ酸カルシウムの2種類があります。ストルバイトは、尿pHが高く(アルカリ性)になると結晶化しやすくなるため、尿を弱酸性に調整する必要があります。一方、シュウ酸カルシウムは、尿pHの影響をうけません。
犬の場合、ストルバイトの尿結石は、細菌感染が関係している場合が多く、特にメスは、尿道が短いため、細菌感染しやすいので注意してあげてください。
また、おしっこを長時間我慢すると、細菌感染しやすくなります。愛犬がお散歩中にしかおしっこをしない場合、お散歩の回数を増やすなどしてあげるといいでしょう。
食事で下部尿路のケアを行う場合、フードの消化率やナトリウムが適切に調整されたフードを選ぶと、尿が濃くなりすぎることによる結晶化を防ぐサポートになります。 消化性の高いフードは、栄養分と水分がしっかり体内に吸収されるため、うんちの量やうんちに含まれる水分が少なくなります。
① 消化性が高いと栄養分と水分がしっかり体内に吸収されます。すると、ウンチに含まれる水分が少なくなり、吸収された水分がおしっこになります。
➁ 消化性が高いと栄養分と水分がしっかり体内に吸収されず、ウンチに含まれる水分が多くなります。
毛色を左右する色素には、ユーメラニン(黒・褐色)、フェノメラニン(黄・赤)の2種類がありどちらもアミノ酸のチロシンから作られます。色素を作る際に、アミノ酸の他にミネラルの銅も必要です。ですから、毛色を美しく保つには、食事から適切な量のチロシンや銅を摂取する必要があります。
ミニチュア シュナウザーは、太りやすいという特徴があるため、日常的にお散歩などで適切に運動させてあげることが理想的ですが、合わせて食事でも体重管理にサポートをしてあげるとよりよいでしょう。
脂肪やタンパク質の量が適切に調整されたタンパク質は、体重維持をサポートします。また、食物繊維は、フードの腹持ちをよくします。
ミニチュア シュナウザーという犬種が他の犬種と異なる特徴に配慮したフードを選ぶことが大切です。それには、栄養バランスの面だけでなく、ミニチュア シュナウザー独特の食べ方の特徴に配慮することが大切です。