子犬のしつけ、遊ぶ時間の重要性について
トレーニングと遊びは、子犬の健康的な発達の鍵となります。よく訓練され、しつけがされている子犬は、バランスの取れた幸せな成犬になる可能性が高くなります。
子犬をしつけする3つの理由
犬は本来群れを作る動物です。したがって、自宅で一匹だけで過ごすことは子犬にとってストレスになる可能性があります。「不安」により自暴自棄になり、噛んだり、汚したり、吠えたりするようになる可能性があります。そのため、独りで時間を過ごすための準備を子犬にさせることが重要です。
子犬のしつけに関するヒント
子犬は非常に素早く学習するうえ、適切に作られたしつけトレーニングのプログラムであれば楽しんで取り組むことでしょう。ここで、ペットオーナーと子犬がしつけを楽しみながらすべての演習を最大限に活用するためのヒントをいくつか紹介します。
うまくできたと子犬に知らせることは、しつけのプロセスにおいて大切なことです。低カロリーのトリーツ、健康に良いご褒美、またはドライフードの1日摂取量の一部を分けて与えてみてください。食べ物以外のご褒美には、ほめてあげる、構ってあげる、お気に入りのおもちゃを与えるなどがあります。これらはすべて、良い行動を繰り返すモチベーションとなります。
しつけは複雑にする必要はなく、数時間続ける必要もありません。しばらくすると子犬の注意力が散漫になってきます。そのため、短時間のしつけを頻繁に行いましょう。同じしつけを何回も繰り返す必要があることもしばしばあります。
子犬のしつけ教室に入れると、新しいスキルを習わせることができ、しつけに関するプロのアドバイスも聞けます。子犬のしつけ教室は社会化にも役立ち、周りに他の人や犬がいることに慣れさせることができます。
子犬の脳は、初めの数か月に絶え間なく成長し、発達していきます。そのため、新しい経験を最も受け入れやすい早期にしつけを開始することは非常に重要です。
子犬が理解できるようにするには、一貫性を保つことが重要です。たとえば、普段禁止していることを気まぐれで許可しないでください。しつけに関しては、同じ動作に対して常に同じコマンドを使用し、家族が同じコマンドを使用するようにすることが最善のアプローチです。
しつけには時間がかかります。ですから、子犬に対して忍耐強く接してください。計画通りに進まないときでも、叱らないでください。子犬が家具を噛んだり、登ってはいけない場所に登ったり、家の中で排尿したりしたときに、後で叱っても役には立ちません。それでは、その叱責と行為の関係性が理解しにくいからです。何が禁止されているかを明確にする最良の方法は、望ましくない活動が行われている最中に明確に「ダメ」ということです。
子犬のしつけ方
多くの子犬は最初に家に連れて帰ってきたときには、まだ完全にしつけがされていません。子犬が日常的な習慣として行ってほしい行動を覚えられるように 、ペットオーナーがそれらの行動に注意を払うことで、些細なトラブルを最小限に抑えることができます。
子犬のしつけについての記事はこちら子犬に基本的なコマンドをしつける方法
日常で使う基本的なコマンドを理解すると、子犬は社会的な生活の中でより快適に過ごせ、一緒に行動しやすくなります。また、人通りの激しい場所や危険な場所でも安全に過ごせるようになるため、自信をもって色々な場所に連れて行ったり人に会わせたりできるようになります。次のタブを切り替えて、日常生活に不可欠なコマンドの例をご覧ください。
子犬におすわり(シット)を教える方法
犬用トリーツを犬の鼻の前に差し出すことから始めます。犬の頭の上にトリーツを持っていき、座った姿勢にさせます。トリーツを目で追いながら頭を上に傾けると、自然と座った姿勢になります。上手くできたらご褒美をあげましょう。
犬が理解するまで、この手順を1日に数回繰り返します。その後は徐々にトリーツをあげないようにし、手ぶりで褒めてあげるようにします。犬が確実におすわりできるようになったら、言葉で「おすわり」とコマンドを出し始めましょう。
子犬におすわり(シット)を教える方法
子犬が「おすわり」を覚えたら、次に「伏せ」を教えます。トリーツを手に持ち、両前足の間に下げて遠ざけるという動作をして教えます。伏せをできたら、ご褒美を与えます。これを繰り返しますが、トリーツは段階的に減らしていきましょう。このようにして、どんな状況でも伏せができるようにします。
自信を持って子犬がこの動作をできるようになったと思ったら、コマンドを使った言葉による動作の訓練を始めることができます。
子犬に「待て」を教える方法
手ぶりと「おすわり」というコマンドを使って犬を座らせてから始めましょう。「待て(ステイ)」と言って、手を前にさしだし、手のひらを犬の方に向けます
数秒待ってから、うまくできていたらご褒美を与えます。この練習を繰り返しましょう。犬に「おすわり」させ、手のひらを犬のほうに向けたまま後にさがり、「待て」のコマンドを与えます。3秒待ってから前に進み、愛犬にご褒美を与えます。
この動作を繰り返し、その都度後ろにさがる距離を増やしていきましょう。「待て」ができるたびに犬にご褒美をあげます。毎回トレーニングが終わったら忘れずに「よし」と言って、犬にもう立っても良いことを伝えましょう。数分に区切って繰り返し行うと、より良い効果が得られるでしょう。
子犬に「おいで(来い)」 を教える方法
子犬はあまり集中力がないので、気の散るものが少ない閉鎖された場所でトレーニングをするのがお勧めです。子犬を自由に歩き回らせることから始め、次にあなたがしゃがんで腕を広げて、元気な声で犬の名前を呼び、その後に「おいで」もしくは「来い」というコマンドを出します。
子犬がうまく来たら、トリーツを与えてたくさん褒めてあげてください。そして首輪にリードを付けているときにも、再度トリーツを与えます。子犬がトリーツを食べ終えたらリードを外し、立ち上がって別の場所に行きます。そして最初からこのプロセスを繰り返します。
1回の練習は短くして、数週間毎日練習しましょう。必ず愛犬の安全性を考えながら、さまざまな状況で練習してください。
子犬に「ヒール(ついて)」を教える方法
犬をおすわりさせることから始めます。トリーツを手に持ち、犬のあごの高さで保持します。そしてきびきびとした動作で前進し、「ヒール」と言います。
犬が追いついてきたら、歩くのをやめて座らせます。この時うまくできたらご褒美をあげます。この手順を数分間、または犬が疲れてしまわない範囲で繰り返します。
機会があればいつでも練習してください。ヒールウォーキングは犬にとって簡単ではない動作であるため、数か月にわたってトレーニングを頻繁に行うことで、最適な結果が得られるでしょう。
子犬のしつけの継続方法
地元の子犬しつけ教室に通うと、新しいスキルを習ったり、しつけに関するプロのアドバイスを聞けたりする良い機会となります。子犬しつけ教室は子犬の社会化にも役立ち、他の人や犬の周りにいることに慣れやすくなります。
子犬はエネルギーに満ちており学ぶのも早いですが、すぐに疲れてしまいます。そのためしつけは短時間で行い、ゆっくりと徐々に学習できるようにすることが大切です。
子犬と遊ぶ
子犬にとって遊び時間がとても重要なのはなぜですか?
遊びは子犬の発育の重要な一部分です。おもちゃで遊んだり、毎日あなたと交流を持ったりすることで、幸せで落ち着いて行動できる成犬になるために必要な基本的なルールを理解するのに役立ちます。遊び時間もペットにとって大切な時間なのです。
子犬と遊ぶのに最適なおもちゃ
好奇心を刺激したり、運動を促したり、新しい味や質感を体験できるおもちゃを選びましょう。
大きな段ボール箱
大きな段ボール箱は、走ったり隠れたりするのに絶好の場であるとともに、噛むことを促す効果もあります。犬に家にある段ボールを噛んでほしくない場合は注意してください。
ゴム製のおもちゃ
ゴム製のおもちゃは、子犬が容易に噛んだりしゃぶったりすることができます 。
双方向性のあるおもちゃ
トリーツが入っているなど双方向性のあるおもちゃは、子犬の好奇心を刺激し続けるのに役立ちます。
パズルフィーダー
食べるのを遅くさせるためにパズルフィーダーを使用するのも良いでしょう。
子犬と遊ぶ時間に関するヒント
適切なおもちゃを選んで遊ぶ
飲み込まないように、子犬の口のサイズを考慮しておもちゃを選択してください。耐久性があることを確認するとともに、定期的に割れていないかもチェックしてください
定期的に遊ぶ
少なくとも毎日2回子犬と遊ぶようにし、トレーニングプログラムと組み合わせて楽しさと学びを与えましょう
遊ぶときは噛ませないようにする
子犬が噛む場合、遊ぶのをやめて、落ち着かせてあげましょう
滑りやすい床を避けて遊ぶ
床が滑りやすくない部屋を選んで子犬がケガをしないようにしましょう
子犬の社会化の方法
会化は子犬をバランスのとれた、落ち着いて行動できる成犬に成長させるために最も重要な手順の1つです。人や他の動物や新しい体験に子犬をゆっくりと触れさせ始めることに、早過ぎるということはありません。
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